あさチャン 「ちゃん知り」 夏目アナが紹介するドールハウスの世界

ちゃん知り(ちゃんと知りたい)コーナーで紹介されたドールハウスの世界

12分の1に縮小した世界を作り出す
「ドールハウス」というのをご存知でしょか

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何でも女性たちに人気というのですが、
夏目アナが「チャン知り」で紹介したのは
鉄で作られたミニチュア行平鍋(ゆきひらなべ)でした。

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これは機械部品製造で生計を立てている東京都北区在住の河合行雄さんの作品

作り始めたきっかけは、河合さんの奥さんが子供たちの成長で手が離れたことで、
趣味で始めたドールハウス作り。
ところが、どうしても作れないのが鉄でできたもの
曲げたり、くっつけたりが思うようにいきませんから・・・。

好みの鍋がどうしてもほしい・・・

そこで夫の行雄さんに、厨房にある鉄製の道具を作ってほしいと依頼してみました。
そしてできた第一号がミニチュア寸胴鍋だったのです。

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これをきっかけにして
今から9年前(2005年)鉄製のミニチュアの厨房器具を販売する「ミニ厨房庵」をオープンさせました。

そして今では日本のみならず、アメリカ、カナダ、そして本場ヨーロッパからも注文をうけるようになり、
8割近くがドールハウス関連の仕事となったというから驚きです。

傾きかけていた下町の工場を見事に再生させました。

思わず気持ちがほっこりするエピソード

3年前に、北区に住む女性から依頼を受けた中華料理店のドールハウス

これは、昭和38年(1963年)に開業したその女性の夫の実在するお店でした。
開業40年を過ぎて、この奥さんは夫の喜寿(77歳)のお祝いに
夫の仕事場である中華料理店をそのままドールハウスとして保存し
プレゼントしようとする目的だったのです。

ところが夫はがんで入院
その後、喜寿の誕生日を迎える2日前に他界してしまいました。

スタジオでは小さなカメラを入れての紹介

制作においては河合さんは現地に赴き
店内200枚に及ぶ写真を撮って持ち帰りました。
復元したその中華料理店の厨房は実に芸術的

タイルのしみ、洗いかけの食器
今まさに油でフライものをあげているような鍋

まな板には
作りかけの餃子、そして粉が引き詰められている・・・

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その一つ一つのが亡くなられた旦那さんの仕事場の息遣いを
感じさせてくれるのでしょうね。

結局出来上がった中華料理店のドールハウスが
夫の残した形見のように
今では妻と亡き夫を結ぶ心の架け橋となったというエピソードです。

人々の喜びのために生きる下町工場からの素晴らしい話題提供
夏目アナ ありがとうございました!